版を作るーエッチングー

ここでは銅版画の技法でも基本的なエッチングについて説明します。

エッチングとは銅板を腐食液に付けることで溝を作り、版を作ります。そこにインクを詰めてプレス機で刷ります。すべて腐食してしまわないよう防食剤を塗り、その部分をはがすことで腐食させたい部分を作ります。


まずは銅板に防食剤を塗るのですが、銅板の汚れやキズは磨いて取り除いておきます。

銅版の上に防食剤を塗ります。

乾いてからニードルなど防食剤を剥がせる物で削りとり、絵を描きます。

上図はニードルや釘のとがった部分で絵を描いたところです。

茶色い部分が防食剤で、絵を描いた(剥がした)部分に腐食液が浸食して行きます。

腐食液に浸けた所です。この液体は硝酸で、銅も溶かす強い薬品です。

剥がれた部分と反応して泡が出ています。それにしても液体の色が美しい!

反応して泡が出ているのですが、まるで白く光っているようです!

腐食された状態を見ながら、出来ていれば防食剤をホワイトガソリン等で拭き取り、版が出来上がります。

版にインクを詰めて刷ってみました。線の太さや深さを見るためにも試し刷りは必要です。

ここから更に線を増やしたり、色をつけたり、どのように完成させて行くかを決めます。

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鴫原 佳代 (kayo shigihara) の銅版画サイト

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